前回行った揉み紙に、裏打ちを施しました。

紙の裏にさらに和紙を貼って紙を「補強する」技法です。

生麩糊を煮て、糊を作るところから学びます。
地獄打ち
迎え打ち

専門用語だけ聞くと大変な事してそうですが、糊付けの方法が2種類あって、その名前です。笑


生麩糊を炊きます。生麩糊1:水3くらいで焦げないよう火加減見ながら、かき木ベラでかき混ぜます。


粘りが出てヤマト糊くらいの硬さになってきました。


冷水で、糊のあら熱をとります。


濾し器の上におき、3回ほど裏ごしします。


左から、撫で刷毛、糊刷毛、水刷毛


トレーの上で少しずつ水を加えて糊をゆるめていきます。


牛乳くらいの緩さになれば糊の完成。


本紙の裏に裏打ちしていきます。


ゆっくり重ねていきますが、ここではまだ紙と紙の間に空気がたくさん入っています。


撫で刷毛で空気を抜いて密着させていきます。


中央から端へ向かって空気を抜き、トントン叩いて細かい空気も押し出します。


裏打ち紙が全面に密着したら完成。一晩乾燥させます。