揉み紙とは、和紙に絵の具を塗り乾燥後、紙を揉む事によってひび割れ部分の絵の具が剥がれ、独特の絵肌を作る事が出来る技法です。
日本画の最初の仕事は「塗り、待ち」
とにかく乾燥待ちの時間が多い。(^_^;)
限られた時間内で揉み紙を完成させますので、下準備として絵の具の1層目を施しておきます。
揉み紙は、膠の濃度にこそ注意を払いますが、技術が必要というより偶然性のマチエールが期待できます。
紙が破れないよう、端から皺を入れて少しずつクシャクシャにしていきます。
皺が十分に入ったら「揉む」作業。根気よく揉んでいくうちに、少しずつ絵の具が落ちていきます。
どこまで絵の具を落とすかも自分次第です。
それにしても最近湿度が高すぎて、紙のパリパリ感が少なく揉み紙にはあまり適してない天気なのは残念。
【つぎの単発講座は7月18日[裏打ち]】
次回はこの揉んだ紙に、裏からさらに和紙を貼って紙を補強する「裏打ち」という技法を行います。
糊を作るところから学びます。